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GUIDE 31

商標権侵害の予防とBrand Registryの活用

権利者からの申し立てを未然に防ぐための仕組み

自社ブランドの商品を扱っている、あるいは将来的にオリジナル商品を展開する予定がある場合、Amazonの「Brand Registry(ブランド登録)」への登録は、権利保護と模倣品対策の両面で有効な仕組みです。商標登録済みのブランドをBrand Registryに登録することで、Amazon上での商品ページ管理権限が強化され、第三者による無断出品や商品ページの改ざんを防ぎやすくなります。

Brand Registryに登録していない場合、たとえ自社が商標権者であっても、他の出品者が同じ商品ページに相乗り出品してくることを完全には防げません。相乗り出品への対処が後手に回ると、品質の異なる模倣品が同一ページで販売され、結果的に自社ブランドの評価が下がるという事態にもつながります。

商標権侵害を指摘される側にならないための予防策としては、まず出品前に、扱おうとしている商品名やブランド名が既存の商標と衝突していないかを確認することが基本です。特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)などの公的なデータベースで、商標の存在を事前に検索する習慣をつけることをおすすめします。

すでに他社ブランドの正規品を仕入れて販売している場合(相乗り出品の形態)は、前述のとおり仕入れ経路を証明できる請求書を確実に保管しておくことが重要です。加えて、ブランドオーナー側がBrand Registryを通じて相乗り出品そのものを制限する方針を取っているケースが増えているため、扱う商品を選ぶ段階で、そのブランドがどのような販売方針を取っているかを事前にリサーチしておくと、後々のトラブルを避けやすくなります。

自社ブランドを展開する場合は、商標登録の手続き自体に数ヶ月かかることも珍しくないため、Amazonでの本格的な販売開始前に、余裕を持って商標出願を進めておくことをおすすめします。商標登録が完了する前の段階でも、出願中であることを示す資料が、一定の交渉材料になることがあります。

権利関連のトラブルは、発生してから対処するよりも、事前の備えによって発生確率そのものを下げられる分野です。日頃からブランド管理の仕組みを整えておくことが、結果的にアカウントを守ることにつながります。

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