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KDPアカウント停止の原因と対処法|AI疑い・著作権・メタデータ別に解説

KDPが止まる理由と、疑われたときの備え方をやさしくまとめました。

KDP(Kindle Direct Publishing)は、Amazonで電子書籍やペーパーバックを出版できるサービスです。そのアカウントが止まったときは、通知に書かれた理由を落ち着いて読み取り、その理由に合った資料をそろえて説明するのが基本の進め方です。よく見られる理由は、AIで作った内容ではないかという疑い、著作権の指摘、メタデータ(タイトル・キーワード・カテゴリ)の規約違反の3つです。

停止の通知が届くと、これまでの作品がどうなるのか心配になりますよね。まずは深呼吸をして、通知の文面を保存するところから始めてみてください。KDPは出品者アカウントとは見られ方が少し違います。その違いが分かるだけでも、次の一歩が見えやすくなります。

この記事でわかること:KDPアカウントが止まりやすい3つの理由・疑われたときに用意しておきたい記録や資料・通知が届いてからの進め方・出品者アカウントと両方使っているときの注意点

KDPアカウントが止まるときの全体像

KDPのアカウントが止まるときは、出品者アカウントとは違う見方で調べられることが多くあります。出品者アカウントでは、注文や配送、お客さまへの対応といった「商売のやり方」が見られやすいです。いっぽうKDPでは、本そのものの内容、著作権、メタデータなど、「作品とその見せ方」が中心になります。

とくに近ごろ増えているのが、AIで作った内容ではないかと疑われて止まるケースです。出版の世界全体でAIツールを使う人が増えています。それにともなって、Amazonも内容の質や独自性を、前より厳しく見ている傾向があります。ただ、見られ方の基準は変わることがあります。最新の公式ヘルプも、あわせて見ておきましょう。

まずは、止まる理由ごとに気をつけたい点を、ひと目で見られるように並べておきます。くわしくは、次の章から順に見ていきます。

  • AIで作った内容と疑われたとき:執筆の記録(メモ・下書き・参考資料)を、ふだんから残しておく
  • 著作権:引用した範囲と自分らしい表現の違いを、事実に沿って具体的に説明する
  • メタデータ:内容と関わりの深いキーワードだけに絞る
  • アカウント全体:1冊の問題がほかの本やアカウント全体に広がっていないか、そのつど確認する

AIで作った内容ではないかと疑われたとき

AIツールを執筆の手助け(誤字のチェック、アイデア出し、構成の整理など)に使うこと自体が、すぐに問題になるわけではありません。ただ、その作品を作ったのは誰なのかを、自分の言葉で説明できるようにしておくことが大切です。

執筆中のメモ、構成案が変わっていった跡、参考にした資料のリストなどを、ふだんから残しておきましょう。疑われたときに、有力な証拠になります。なかでも、下書きを複数のバージョンで保存しておくと、執筆の流れがいちばん分かりやすく伝わります。

  • 執筆中のメモ(思いついたことや、書き直した理由など)
  • 構成案が変わっていった跡
  • 参考にした資料のリスト
  • 下書きの複数バージョン(日付が分かる形で保存しておく)
  • AIツールを使った場合は、どの作業に使ったかのメモ

AIをどう使ったかは、正直に整理しておくことが大切です。「使っていない」と言い切れるのか、「ここだけ手助けに使った」のか。自分の中ではっきりさせておくと、説明がぶれにくくなります。

AIを使っていないのに疑われた場合も、考え方は同じです。気持ちとしては悔しいかもしれませんが、記録で執筆の流れを静かに示していきましょう。AIで作った内容の扱いについては、KDPの公式ヘルプに案内があります。出版の前にも一度、読んでおくと安心です。

著作権について指摘されたとき

著作権について指摘されたときは、引用元や参考にした資料とどこが違うのかを、具体的に説明できる資料を用意しましょう。感情的に言い返すのではなく、事実に沿って説明するよう心がけてください。それが、審査を前に進める近道です。

第三者から「内容が似ている」と申し立てられたときに、「偶然です」と言うだけでは、なかなか納得してもらえません。どんな経緯で書いたのか、自分ならではの視点をどう入れたのかを、具体的に示す必要があります。

  • 引用元や参考にした資料の一覧
  • 指摘された部分と、元の資料との違いを並べたメモ
  • その部分を書いたときの経緯(いつ、何を調べて、どう組み立てたか)
  • 自分ならではの視点や表現を、どこに入れたか
  • 許可を得ている場合は、そのやり取りの記録

資料は、多ければよいというものではありません。指摘された部分に答える内容を、読みやすく整理することを優先しましょう。著作権の申し立てへの対応は、別の記事でもくわしくまとめています。この記事の最後にある「あわせて読みたい」からご覧ください。

メタデータのルールと、アカウント全体への影響

メタデータ(タイトル・キーワード・カテゴリ)についての規約違反も、KDPアカウントで止まる理由としてよく見られるものの一つです。検索で見つけてもらおうとして、内容とあまり関係のないキーワードを詰め込むと、メタデータポリシー違反になることがあります。その場合、警告を受けたり、出版が制限されたりすることがあります。

短い間だけ検索順位を上げようとするより、内容に合ったメタデータを正直に設定していきましょう。長い目で見て、アカウントを守ることにつながります。

  • キーワードが、本の内容と本当に関係しているか
  • 関係のない作品名や著者名を、検索目的で入れていないか
  • カテゴリが、本の中身と合っているか
  • タイトルや本の紹介文が、内容より大げさになっていないか

複数の本を出版している場合、1冊で問題を指摘されると、その本だけでなくアカウント全体に影響が出ることがあります。ある本が非公開になったときは、ほかの本やアカウント全体の状態がどうなっているかも、しっかり確かめてください。

停止の通知が届いてからの進め方

通知が届いたら、あわてて返信を書き始めなくて大丈夫です。まずは状況を整理してから動きましょう。次の順番で進めると、抜けが少なくなります。

  • 1. 通知を保存する:メールや画面の文面を、そのまま残しておきます。スクリーンショットもあると、あとで見返しやすいです。
  • 2. どの機能の通知かを見分ける:KDPについてのものか、出品者アカウントについてのものかを、差出人や文面から確かめます。
  • 3. 理由と対象を書き出す:どの本が、どの規約について指摘されているのかを、自分の言葉でメモします。
  • 4. 全体の状態を確認する:ほかの本の状態や、アカウント全体の状態も見ておきます。
  • 5. 記録や資料をそろえる:指摘された理由に合う資料を、前の章のリストを参考に集めます。
  • 6. 事実に沿って説明を書く:経緯、現在の状況、これからの対応を、順番に落ち着いて書きます。
  • 7. 送った内容を控える:いつ、どこへ、何を送ったかを、記録しておきます。

説明を書くときは、「何が起きたか」「どう書いて(作って)きたか」「これからどうするか」の3つの順に並べると、読む人に伝わりやすくなります。相手に分かってもらうための文章なので、長さより、分かりやすさを大切にしましょう。

手順や画面は、変わることがあります。送る前に、KDPの公式ヘルプで最新の案内を確認してみてください。

つまずきやすい点と対処

KDPのアカウント停止では、次のような点でつまずく方が多いようです。あらかじめ知っておくだけでも、落ち着いて進めやすくなります。

  • 「偶然です」だけで終わってしまう:経緯と、自分らしい視点をどう入れたかを、具体的に書きましょう。
  • 感情的な文面になる:くやしい気持ちは自然ですが、文面は事実だけに絞ると、読んでもらいやすくなります。
  • 問い合わせ先をまちがえる:出品者向けのセラーサポートと、KDPのサポート窓口は別々に用意されていることが多いです。通知の内容に合った窓口を選びましょう。
  • 1冊だけの問題と思い込む:ほかの本やアカウント全体の状態も、あわせて確かめましょう。
  • 記録がほとんど残っていない:次の段落をご覧ください。

記録があまり残っていなくても、あきらめなくて大丈夫です。いま手元にあるもの(作成日時が分かるファイル、メールのやり取り、参考にした本のリストなど)を、思い出せる範囲で整理しましょう。

ただし、記録を後から作り直したり、事実と違うものを用意したりするのは避けてください。ない部分はないままにして、ある範囲で正直に説明するほうが、あとで困りません。

状況別の考え方

KDPと出品者アカウントの両方を使っているときは、少し注意が必要です。物販の出品者アカウントと、KDPの出版アカウントを、同じAmazonアカウントで使っている方も少なくありません。この場合、片方の機能で問題を指摘されると、もう片方の機能にも間接的に影響が出ることがあります。

とくに本人確認の情報や支払いの情報は、両方で共通に使われています。そのため、どちらか一方の審査で疑いが生じると、全体の信頼度の評価に響くことがあります。

両方を使っているときは、届いた停止の通知が、どちらの機能についてのものかを正しく見分けるのが、対応の第一歩です。出品者向けのセラーサポートと、KDPのサポート窓口は、別々に用意されていることが多くあります。問い合わせ先をまちがえると、返事が来るまでに余計な時間がかかってしまうことがあります。

KDPでは、複数の著者名(ペンネーム)を使い分けて出版している方もいます。その場合、それぞれのペンネームが同じアカウントの中でどう扱われるかを、知っておくことも大切です。ひとつのペンネームで問題を指摘されると、通常は、同じアカウントのほかのペンネームの本にも、間接的に影響が出る可能性があります。

ペンネームを分けているからといって、リスクが完全に切り離されるわけではない点に、気をつけてください。ペンネームごとに、執筆の記録や参考資料をまとめておくと、説明が必要になったときに助けになります。

たくさんの本を出している場合は、指摘された本を中心に整理しつつ、ほかの本にも同じ問題がないかをチェックしましょう。同じ書き方や同じキーワードの付け方をしていると、ほかの本にも当てはまることがあるためです。見つけたら、自分から見直しておくと、これからの運営も落ち着いて進められます。

待っている間にできること

連絡を待つ時間は、長く感じますよね。ただ、待つだけの時間にしなくても大丈夫です。できることから、少しずつ進めておきましょう。

  • 執筆のメモ、下書き、参考資料を、ひとつのフォルダにまとめる
  • ほかの本の状態を確認し、メタデータの見直しが必要なものをメモする
  • KDPの公式ヘルプで、規約が変わっていないかを確認する
  • 停止中のロイヤリティ(印税)がどうなるのかを、公式の案内と合わせて調べる
  • 届いたメッセージと、自分が送った内容の日付を、時系列で整理する

KDPの規約は、出品者向けの規約とくらべて、更新の頻度や内容の細かさがちがう部分があります。これからも出版を続けるつもりなら、KDPの公式ヘルプページを定期的に見て、規約が変わったところをつかんでおく習慣をつけましょう。

新しいアカウントを作って出し直す方法は、規約に反するおそれがあるため、この記事では扱いません。いまのアカウントで、規約の範囲内で進めることを考えていきましょう。心が疲れたときは、少し休んでも大丈夫です。

よくある質問

KDPのアカウント停止は、AIツールを使っただけで起きますか?

誤字のチェックやアイデア出し、構成の整理などに使っただけで、すぐに問題になるわけではありません。見られやすいのは、内容の質や独自性、そして作ったのは誰なのかを説明できるかどうかです。

ただし、基準は変わることがあります。出版の前に、KDPの公式ヘルプで、AIで作った内容についての最新の案内を読んでおきましょう。

KDPでAIで作った内容を疑われたとき、何を出せばよいですか?

執筆中のメモ、構成案が変わっていった跡、参考にした資料のリスト、複数バージョンの下書きなどが、執筆の流れを伝える助けになります。日付が分かる形で残っていると、より伝わりやすいです。

記録が少ないときは、手元にあるものを整理して、事実に沿って説明しましょう。あとから記録を作り足すのは避けてください。

KDPで著作権侵害を指摘されたら、まず何をすればよいですか?

まずは、通知の文面を保存して、どの部分が、誰から指摘されているのかを書き出します。そのうえで、引用元や参考資料の一覧、元の資料との違い、執筆の経緯を整理しましょう。

「偶然です」と言うだけでは、なかなか納得してもらえません。感情的にならず、事実に沿って具体的に説明するのが、審査を前に進める近道です。

KDPのメタデータ違反とは、どんなことですか?

メタデータとは、タイトル・キーワード・カテゴリなど、本を探してもらうための情報のことです。検索で見つけてもらおうとして、内容とあまり関係のないキーワードを詰め込むと、メタデータポリシー違反になることがあります。

その場合、警告を受けたり、出版が制限されたりすることがあります。内容に合ったキーワードだけに絞って、正直に設定しておくと安心です。

KDPで1冊が非公開になったら、ほかの本も止まりますか?

ケースによります。1冊で問題を指摘されると、その本だけでなく、アカウント全体に影響が出ることがあります。

ある本が非公開になったときは、ほかの本やアカウント全体の状態も、しっかり確かめてください。同じ書き方や同じキーワードを使っている本があれば、あわせて見直しておくと落ち着いて進められます。

KDPと出品者アカウントを両方使っていて、片方だけ止まったらどうなりますか?

片方の機能で問題を指摘されると、もう片方の機能にも間接的に影響が出ることがあります。本人確認や支払いの情報が、両方で共通に使われているためです。

まずは、届いた通知がどちらの機能についてのものかを見分けましょう。そのうえで、通知の内容に合った窓口に連絡することが大切です。

ペンネームを分けていれば、KDPアカウントのリスクは切り離せますか?

完全には切り離されません。ひとつのペンネームで問題を指摘されると、通常は、同じアカウントのほかのペンネームの本にも、間接的に影響が出る可能性があります。

ペンネームごとに、執筆の記録や参考資料をまとめておくと、いざというときに説明しやすくなります。

KDPアカウントの停止で、弁護士に相談したほうがよいのはどんなときですか?

たとえば、著作権侵害の申し立てに対して、カウンター通知(こちらの言い分を伝える反論の申し立て)を出すかどうか迷うときです。カウンター通知には、法律上の意味がともなうため、慎重に考える必要があります。

ふつうのアカウント復旧の範囲を超えると感じたら、早めに専門家に相談してみてください。判断の目安は、あわせて読みたい記事でもまとめています。

注意点

著作権侵害の申し立てに対する「カウンター通知(こちらの言い分を伝える反論の申し立て)」には、法律上の意味がともないます。内容によっては、ふつうのアカウント復旧の範囲を超えて、弁護士への相談も考える必要が出てくることがあります。慎重に進めてください。KDPアカウントは、出品者アカウントに比べて、相談できる専門家が少ない傾向があります。どうすればよいか迷ったときは、早めに専門家に相談してみてください。

Amazonの手順や画面、KDPの規約は、変わることがあります。この記事の内容は考え方の目安として読んでいただき、実際に動く前には、最新の公式ヘルプを確認してください。

また、結果をお約束できるものではありません。資料をそろえて、事実に沿って説明しても、判断はAmazonがおこなうものです。ですから、結果を急がず、できることを一つずつ進めていきましょう。

まとめ

KDPのアカウントが止まるときは、AIで作った内容と疑われたとき、著作権を指摘されたとき、メタデータの規約に触れたときの3つが、よく見られる理由です。どの場合も、執筆の記録や参考資料を、ふだんから残しておくことが助けになります。通知が届いたら、まず文面を保存して、どの機能・どの本についてのものかを見分けてから動きましょう。

KDPアカウントの相談は、出品者アカウントに比べて情報が少なく、不安になりやすい分野です。分からないことがあれば、ひとりで抱え込まずに、早めにご相談ください。出版ならではの事情もふまえたうえで、現実的な見通しをお伝えします。

出版を長く続けるほど、こうした経験や知識はたまっていきます。アカウントが止まった経験も、次からの運営に生かせる大切な情報です。記録を残しておくことをおすすめします。

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この記事について

Amaケア編集部がまとめた一般的な情報です。運営者は、Amaケアを始める前から、Amazonのアカウント停止のご相談に個人として向き合ってきました(年に70件ほど)。Amazonの手続きや画面は変わることがあるため、最新の公式情報もあわせて確認してください。個別の結果を約束するものではありません。