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KDPの著作権侵害の申し立てを受けたら|非公開からの落ち着いた対応手順

著作権の申し立てを受けたときの、落ち着いた進め方

KDPで著作権侵害の申し立てを受けたときは、まず通知の中身を落ち着いて確認し、事実を整理してから動くのが基本です。急いで反論を送るより、申し立てのあった部分と自分の本の該当部分を見比べるところから始めましょう。

本が突然非公開になると、頭が真っ白になりますよね。「作品を盗んだと思われたのかな」と、心配になる方も多いはずです。でも、通知が届いた時点では、まだ話し合いの入り口に立ったところです。順番に進めれば大丈夫です。

この記事でわかること:申し立てを受けた直後にすること・本が非公開になる仕組み・見比べと資料づくりの手順・カウンター通知の考え方と弁護士に相談する目安

KDPで著作権侵害の申し立てを受けたときの全体像

KDPで出した本について、他の人から「自分の作品と内容が似ている」といった申し立てを受けることがあります。すると、その本が非公開になり、アカウントに警告がつくことがあります。

対応の流れは、大きく4つに分けられます。通知を読む、見比べる、資料をまとめる、そして次の手を決める、の順です。どれも、1つずつ進めれば難しくありません。

  • 通知を読む:誰の、どの作品について、どの部分を指摘されているかを確認する
  • 見比べる:申し立てのあった部分と、自分の本の該当部分を並べて確認する
  • 資料をまとめる:引用の範囲、自分なりの表現、書いた経緯を整理する
  • 次の手を決める:本を直す、カウンター通知(反論の申し立て)を出す、専門家に相談するなどから選ぶ

ここで大切なのは、感情的な反論を送らないことです。申し立てが正しくても、そうでなくても、事実を整理する時間を取ってから動いたほうが、伝わりやすくなります。

なお、Amazonの画面や手順は変わることがあります。実際に操作するときは、KDPヘルプなど最新の公式情報もあわせて確認してください。

なぜ本が非公開になるのか:仕組みと原因

Amazonは、著作権をもつ人を守るために、申し立てがあった時点でいったんコンテンツを非公開にしています。つまり、調べた結果「侵害だ」と決まったから非公開になったとは限りません。まず守る側に倒して、いったん止めている状態です。

このため、自分では心当たりがなくても、非公開になることがあります。非公開は「入り口」で、そこから事実を示していくことになります。

申し立ての原因として考えられるものを、いくつか挙げます。ケースによって違うので、あくまで見当をつけるための目安にしてください。

  • 他の人の文章や画像を、引用の範囲を超えて使っていた
  • 参考にした作品と、構成や表現が近くなっていた
  • 資料やテンプレートの使用条件を、思い違いしていた
  • 偶然に似てしまい、相手が侵害だと受け取った
  • まれに、相手の思い違いで申し立てが出された

原因が自分の側にあるのか、相手の受け取り方にあるのかで、進め方が変わります。だからこそ、最初に見比べる作業が大切になるのです。

なお、著作権侵害の申し立てを、そのままにしておくのは避けましょう。たとえ内容が正しくても、放っておくと本の削除やアカウント停止につながります。

申し立てを受けたときの進め方

ここからは、通知が届いたあとの手順を順番に見ていきます。一度に全部やろうとせず、1つずつ進めてください。

ステップ1:通知の中身を確認する

最初に、通知の文面をゆっくり読みます。誰の、どの作品についての申し立てなのか、どの部分が問題とされているのかを確かめます。通知にある期限や、求められている対応があれば、メモしておきましょう。

通知が英語で届いたときは、翻訳ツールなどで意味を取ってから読んでも大丈夫です。細かな言い回しが気になるときは、原文もあわせて保存しておくと安心です。

ステップ2:申し立てのあった部分と、自分の本を見比べる

次に、申し立てのあった部分と自分の本の該当部分を、落ち着いて見比べます。画面を2つ並べるか、紙に印刷して並べると、違いが見えやすくなります。

このとき、似ている点と違う点を、両方書き出してください。似ているところだけを探すと不安が大きくなります。違いも並べて、全体を見渡しましょう。

ステップ3:引用の範囲と、自分なりの表現を整理する

見比べたら、引用した範囲と、自分なりの表現がどこにあるのかを整理して、資料にまとめましょう。引用した部分は、どこから持ってきたのか、どのくらいの量なのかがわかるようにします。

ここで気をつけたいのは、ただ「似ていません」と伝えるだけでは足りないことです。二つの違いを、箇条書きなどで具体的に示すと、伝わりやすくなります。

  • 相手の作品のどの部分と、自分の本のどの部分を比べたか
  • 共通している点と、その理由(一般的な事実、よくある言い回しなど)
  • 自分の本にしかない構成、文章、図、事例
  • 引用している部分の出どころと、引用の量

ステップ4:書いた経緯を示す材料をそろえる

参考文献のリストや、書いた経緯を示せると、説明がぐっと伝わりやすくなります。たとえば、書くときに参考にした資料や、構成の移り変わりがわかるメモ、下書きなどです。これらは、自分で作った本だと裏づける材料になります。

ふだんから書く過程の記録を残しておくと、こうしたときに助けになります。日付のついたファイルや、章立ての変更履歴などは、そのまま使えることがあります。まだ記録を残していない方は、この機会に始めてみてください。

ステップ5:次の手を選ぶ

材料がそろったら、次にどうするかを考えます。選択肢は、大きく分けて3つです。

  • 問題のある部分を直して、公式の案内にそって対応する
  • 自分の本に問題はないと判断できるなら、カウンター通知を検討する
  • 内容が複雑なときは、弁護士に相談する

どれを選ぶかは、見比べの結果しだいです。迷うときは、決める前に一度時間をおいて、資料を読み返してみてください。

つまずきやすい点と対処

申し立てへの対応では、よくあるつまずきがいくつかあります。先に知っておくと、落ち着いて進めやすくなります。

1つ目は、気持ちが先に動いてしまうことです。「濡れ衣だ」と感じると、すぐに強い言葉で返したくなります。でも、感情的な文面は、事実が伝わりにくくなります。送る前に、一晩おいて読み返してみましょう。

2つ目は、説明があいまいになることです。「似ていません」「オリジナルです」とだけ書いても、判断する側は材料がありません。どこがどう違うのかを、具体的に書くことが大切です。

3つ目は、資料が足りないと気づくことです。下書きや参考資料を消してしまっていて、困る方もいます。その場合は、残っているもの(ファイルの更新日、購入履歴、メモなど)から、できる範囲でまとめましょう。ないものを作る必要はありません。ありのままを整理することが大切です。

4つ目は、カウンター通知を軽く考えてしまうことです。あとで詳しく説明しますが、法的な意味をともなう手続きです。急いで出さず、内容を理解してから決めましょう。

  • 通知の期限と、求められている内容をメモした
  • 感情が落ち着いてから、文面を書いている
  • 違いを、具体的に(箇条書きなどで)示している
  • 事実でないことは書いていない

状況別の考え方

申し立てを受けた状況は、人によってさまざまです。よくあるパターンごとに、考え方を整理します。当てはまるものを参考にしてください。

引用した部分が、指摘されている場合

引用した範囲が、問題とされることがあります。まず、出どころと量を確認してください。必要な範囲を超えていたり、出どころが書かれていなかったりしたなら、その部分を直すことも選択肢になります。

一方で、引用の仕方に問題がないと考えられるときは、引用した理由や範囲を、資料にまとめましょう。引用が適切かどうかの判断は、法律の知識が必要になることもあります。迷うときは、専門家の意見を聞くのも1つの方法です。

内容や構成が「似ている」と言われた場合

似ているとされるときは、どこが似ていて、どこが違うのかを、丁寧に見比べましょう。同じテーマの本は、似た内容になることがあります。一般的な事実や、よくある説明が重なっているだけなのかどうかも、確認のポイントです。

自分なりの表現がどこにあるのかを示せると、説明しやすくなります。構成の考え方や、事例の選び方、文章の言い回しなど、自分で考えた部分を具体的にまとめてみてください。

心当たりがまったくない場合

心当たりがなくても、あわてなくて大丈夫です。まず、相手の作品を確認して、自分の本と見比べましょう。そのうえで、問題がないと判断できるなら、書いた経緯を示す材料をそろえて、説明を準備します。

このとき、本当に自分で書いたものだけを材料にしてください。事実と違うことを書くと、あとで困るのは自分です。ありのままを、整理して伝えましょう。

本を何冊も出している場合

本を何冊も出している場合は、1冊への申し立てが、ほかの本やアカウント全体にどう響くかも確かめておきましょう。その本だけの問題なのか、アカウント全体に警告が及んでいるのかで、先に進めることが変わってきます。

ほかの本にも、同じ資料や同じ文章を使っていないかを、念のために見直してみてください。同じ原因で別の本にも申し立てが出るのを防ぐ助けになります。アカウント全体の考え方については、記事の最後に載せている「KDPアカウントガイド」も参考になります。

相手が裁判などをほのめかしている場合

申し立ての内容が複雑なときや、相手が裁判をほのめかしているときは、早めに弁護士へ相談することも考えてみてください。著作権の対応には、ふつうのアカウント復旧の知識だけでは足りない、法律の難しい問題が出てくることがあるからです。

相談するかどうか迷うときの考え方は、記事の最後に載せている「弁護士に相談すべきかどうかの判断基準」にまとめられています。

カウンター通知(反論の申し立て)の考え方

自分の本に問題はないと判断できるときは、カウンター通知(反論の申し立て)を出せます。ただし、カウンター通知には法的な意味がともないます。内容によっては、弁護士に相談したほうがよい場合もあります。

カウンター通知を出すと、申し立てた人が一定の期間内に裁判などの手続きを取らなければ、コンテンツが元に戻る仕組みになっているのが一般的です。ただ、これは申し立てた人に「法的な手段を取る」という選択肢を示すことにもなります。ですから、あわてず慎重に決めてください。

出す前に、次の点を確認しておくと安心です。

  • 見比べの結果、自分の本に問題はないと、自分で説明できる
  • 引用の範囲や、自分なりの表現を、資料にまとめてある
  • 書いた経緯を示す材料(参考文献、メモ、下書きなど)がある
  • 法的な意味があることを理解している
  • 不安があるときは、弁護士に相談する時間を取れている
元に戻るまでの期間や、必要な手続きは、時期やケースで変わることがあります。実際に出すときは、KDPの最新の公式案内で内容を確認してください。

待っている間にできること

申し立てへの対応を進めている間は、結果を待つ時間が出てきます。落ち着かない日が続くかもしれませんが、この時間にできることもあります。

まず、書く過程の記録を整理しておきましょう。下書き、メモ、参考にした資料のリストなどを、1か所にまとめておきます。日付や、どの本のものかがわかるようにしておくと、あとで探しやすくなります。

  • 通知のやりとりを、日付つきで保存しておく
  • ほかの本の内容を、念のために見直す
  • 参考文献と引用部分のリストを作る
  • 今後の執筆で、記録を残すしくみを決める
  • 必要に応じて、弁護士に相談する準備をする

また、アカウント全体への影響が気になる方は、ロイヤリティの扱いも確認しておくと安心です。アカウントの状態によって影響が出ることがあるため、記事の最後に載せている「KDPロイヤリティの基礎とアカウント停止時の影響」を読んでおくと、見通しが立てやすくなります。

待つ時間が長いと、気持ちも疲れてきます。無理をせず、休むことも大切にしてください。

よくある質問

KDPで著作権侵害の申し立てを受けると、すぐにアカウントが停止されますか?

申し立てがあると、その本が非公開になり、アカウントに警告がつくことがあります。ただし、すぐにアカウント全体が止まるとは限りません。ケースによって違います。

一方で、そのままにしておくと、本の削除やアカウント停止につながることがあります。通知が届いたら、早めに中身を確認しましょう。

本が非公開になったのは、侵害が認められたということですか?

いいえ、そうとは限りません。Amazonは、著作権をもつ人を守るために、申し立てがあった時点でいったんコンテンツを非公開にしています。非公開は、調べた結果ではなく、まず止めるための対応です。

ここから、事実を整理して伝えていくことになります。

「似ていません」と伝えるだけでは足りませんか?

足りないことが多いです。二つの違いを、箇条書きなどで具体的に示すと、伝わりやすくなります。どの部分がどう違うのか、自分なりの表現がどこにあるのかを、並べて書いてみましょう。

自分で書いたことを示すには、どんな資料が役に立ちますか?

参考文献のリストや、書いた経緯を示せる材料が助けになります。たとえば、参考にした資料、構成の移り変わりがわかるメモ、下書きなどです。これらは、自分で作った本だと裏づける材料になります。

資料が少ないときは、残っているものから、できる範囲でまとめれば大丈夫です。ふだんから記録を残しておくと、次のときに役立ちます。

カウンター通知(反論の申し立て)は出したほうがいいですか?

出すかどうかは、見比べの結果しだいです。自分の本に問題はないと判断できるときは、出せます。ただし、法的な意味をともなう手続きなので、内容によっては弁護士に相談したほうがよい場合もあります。

出すと、申し立てた人が一定の期間内に裁判などの手続きを取らなければ、コンテンツが元に戻る仕組みが一般的です。同時に、相手に法的な手段を取る選択肢を示すことにもなります。あわてず慎重に決めてください。

1冊だけの申し立てでも、ほかの本に影響しますか?

影響が出るかどうかは、ケースによります。その本だけの問題なのか、アカウント全体に警告が及んでいるのかを、確かめておきましょう。先に進めることが、それによって変わってきます。

弁護士には、どんなときに相談したらいいですか?

申し立ての内容が複雑なときや、相手が裁判をほのめかしているときは、早めの相談を考えてみてください。カウンター通知を出すか迷うときも、1つの目安になります。判断の考え方は、記事の最後に載せている「弁護士に相談すべきかどうかの判断基準」が参考になります。

注意点

最後に、対応するときの注意点をまとめます。どれも、あとで困らないための大切なことです。

  • 申し立てをそのままにしない(本の削除やアカウント停止につながることがあります)
  • 感情的な反論を送らず、事実を整理してから伝える
  • 事実と違うことや、作り話を書かない
  • カウンター通知は、法的な意味があることを理解してから出す
  • アカウントの状況を偽ったり、別のアカウントで出し直したりしない

別のアカウントで本を出し直すような方法は、Amazonの規約に反するおそれがあります。規約の範囲で、事実を整理して進めることが、いちばん安全な道です。

また、Amazonの手順や画面、必要な情報は変わることがあります。この記事の内容は一般的な考え方です。実際に対応するときは、最新の公式情報を確認してください。

まとめ

KDPで著作権侵害の申し立てを受けると、本が非公開になり、アカウントに警告がつくことがあります。これは、著作権をもつ人を守るために、申し立てがあった時点でいったん止められている状態です。

対応の基本は、申し立てのあった部分と自分の本の該当部分を、落ち着いて見比べることです。引用した範囲と自分なりの表現を整理し、違いを具体的に示しましょう。参考文献や書いた経緯を示す材料があると、説明が伝わりやすくなります。

カウンター通知には法的な意味があるので、慎重に決めてください。内容が複雑なときや、相手が裁判をほのめかしているときは、早めに弁護士へ相談することも考えてみましょう。1つずつ進めれば大丈夫です。

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この記事について

Amaケア編集部がまとめた一般的な情報です。運営者は、Amaケアを始める前から、Amazonのアカウント停止のご相談に個人として向き合ってきました(年に70件ほど)。Amazonの手続きや画面は変わることがあるため、最新の公式情報もあわせて確認してください。個別の結果を約束するものではありません。